データファイルについて

本サイトでは登記所備付地図データをもとに弊社が作成した公図データのファイルを「データファイル」と呼んでいます。データファイルは、データファイルと地番のページを利用してビューアに読み込めます。

目次

  1. データファイルの内容
  2. データファイルをビューアに読み込ませる方法
  3. データファイルはどのように作成しているか?

1. データファイルの内容

データファイルは、登記所備付地図データのXMLファイルを軽量化したファイルです。軽量化に際して、図面を表示するのに必要なデータだけを取り出しています。

また、元データのXML形式は一般にファイルサイズが大きくなるため、GeoJSON形式に変換し、さらにZIP形式で圧縮しています。

このように、軽量化することで、ダウンロードから表示までの速度を向上させています。

2. データファイルをビューアに読み込ませるには

データファイルは事前に作成し、全国分を弊社サーバーに保管しています。このデータファイルは、データファイルと地番のページのリンクから、ビューアに読み込ませることができます。

データファイルのページの場合は、都道府県と市区町村を指定すると以下のようにデータファイルの一覧が表示されるので、そのリンクをクリックすると自動的にビューアに読み込まれ、図面が表示されます。

data file loading

地番のページでは、都道府県と市区町村に加えて、地番区域(大字や丁目)を指定すると地番の一覧が表示されるので、そのリンクをクリックすると同様にデータファイルが読み込まれて、図面が表示されます。

3. データファイルはどのように作成しているか?

データファイルは「登記所備付地図データ(法務省)」をもとに弊社が以下の手順で作成しています。

(手順 1)登記所備付地図データのダウンロード

最初に、登記所備付地図データをG空間情報センターのサイトからダウンロードします。

(手順 2)ダウンロードしたZIPファイルをXMLファイルに解凍

G空間情報センターからダウンロードしたファイルはZIP形式で圧縮されています。これを登記所備付地図データのXMLファイルに解凍します。

ここで、XMLファイルは2重にZIP形式で圧縮されているので、以下のように2回解凍する必要があります。

data file unzip

(手順 3)GeoJSON形式に変換(デジタル庁のコンバータを利用)

次に、XMLファイルをGeoJSON形式に変換します。変換には、デジタル庁が提供しているコンバータ を利用しています。

デジタル庁のコンバータは、オープンソースソフトウェアとしてソースコードが公開されており、今回は以下の2箇所を改良したコードを用いて変換を実施しています。

1. 座標変換を無効化

元のXMLファイルの座標値は「平面直角座標系」のXYの値ですが、デジタル庁のコンバータは、変換可能な公共座標系のデータについては、緯度経度の値に変換します。

一方、本サイトのデータファイルの座標値は、登記所備付地図データを変えないで、XYのままの値を採用します。そのために、デジタル庁のコンバータのソースコードを、すべて座標変換しないように改良して利用しています。

2. 筆の属性に「地図種類」と「地図分類」を追加

デジタル庁のコンバータは、筆の所在などの基本的な属性を元のXMLファイルから転記しますが、それに「地図種類」と「地図分類」も追加するように改良しました。

これにより、公図の種類(「法第14条1項地図」「地図に準ずる図面」)、分類(「地籍図」や「旧土地台帳附属地図」)がわかるようになります。

なお、デジタル庁のコンバータは、GeoJSON形式に変換する際に、地番の文字列に「地区外」または「別図」を含む筆を除外します。データファイルの作成にあたっても、このソースコードの箇所はそのまま利用しているので、「地区外」または「別図」を地番に含む筆のデータは除外されています。

(手順 4)GeoJSONファイルをZIP圧縮してサーバーに配置

上記で作成したGeoJSON形式のファイルをZIP圧縮して、全国分を弊社サーバーに配置しています。

データファイルや地番のページでリンクをクリックすると、サーバー内のデータファイルが呼び出され、ビューアに読み込まれるシステムになっています。