ツール機能

公図ビューアの図面上で「計測」「筆の複数選択」の2つのツールが利用できます。

※ 筆の複数選択ツールは2025年4月に追加されました。

kuozu tools

ツール機能はKouzuキーで利用できます。Kouzuキーの入手方法はこちらをご覧ください。

目次

  1. ツール機能の利用方法
  2. 計測ツールの使い方
  3. 筆の複数選択ツールの使い方
  4. 注意事項(ご利用前に必ずご確認ください)
  5. バージョンアップ履歴

1. ツール機能の利用方法

開始方法

まず、以下のように左側にある「ツール」ボタンをクリックします。

tools button

すると以下のようなダイアログが表示されるので、キーを入力して[開始]ボタンをクリックします。キーはKouzuキーを入力しします(キーの入手方法はこちらをご覧ください)。

tools start dialog

ツールの利用

これで以下のようにツールのメニューバーが表示され、ツールを利用できるようになります。

tools menu bar
現在は「計測」と「筆の複数選択」の2つのツールが利用できます

終了方法

ツール機能を使い終わったら、以下の[終了]ボタンをクリックします。ツールのメニューバーが消え、計測のために描いた線と多角形もすべてクリアされます。

tools menu finish

2. 計測ツールの使い方

計測ツールでは、マウスで多角形を描きながら、任意の区間の距離と領域の面積を計測することができます。

ご注意ください

距離と面積は、画面上でクリックした任意の位置で計測します。その際の位置は、画面のピクセル座標から取得するため、同じ箇所をクリックしてもズームレベルで微妙に座標が変わります。そのため、本機能で計測した距離や面積は、あくまでも目安や参考などの精度が要求されない用途に限定してご利用ください

計測方法の選択

まず、以下のようにドロップダウンメニューから計測方法を選択します。計測方法は、「距離」「面積」「距離+面積」の3通りの方法があります(「距離+面積」は、距離と面積を同時に計測できます)。

tools measures
計測方法の選択

距離・面積の計測方法

計測方法を選択するとカーソルが十字に切り替わるので、以下のように画面上でクリックして線や多角形を描きます。最後の点ダブルクリックするか、最後の点をクリックした後に右クリックします。

※ 描いている途中でキャンセルしたい場合は ESC を押します。

line draw
距離の計測方法(面積も方法は同様)

距離は、クリックした点の区間ごとに表示されます。単位は、読み込んだ登記所備付地図データの座標値と同じく「メートル」になります。

面積は、多角形を描き終えると以下のように中心付近に表示されます。距離+面積で計測した場合も同様です。面積の単位は距離がメートルなので「平方メートル」です。

line draw
面積の計測例

計測結果のクリア

計測で描いた線や多角形をクリアするには、以下のようにドロップダウンメニューからクリアを選択します。この操作を行うと描いた図形はすべてクリアされます。

tools clear
計測に用いた図形のクリア
こちらもご覧ください

ツール機能で計測した距離は、その公図が実際の寸法とどの程度合っているか比較するために、ウェブ地図でも計測しておくことをおすすめします。方法は以下の記事が参考になります。

ウェブ地図で距離を計測する方法

国土地理院の地理院地図を利用して距離を計測する方法を説明します。公図の距離と比較した例も掲載しています。

noteで公開中

3. 筆の複数選択ツールの使い方

DXFファイル保存GeoJSON形式保存の機能では、選択した筆は1つしか保存できませんが、本機能を使うと複数の筆のデータを保存できるようになります。操作は以下の手順で行います。

筆の複数選択の開始

まず、以下のように[筆の複数選択開始]ボタンをクリックします。

tools multi select
筆の複数選択の開始

筆の選択

すると以下のように右上の表示が「筆の複数選択中」に切り替わり、筆を複数選択できる状態になるので、以下のようにDXF・GeoJSON形式で保存したい筆を1つずつクリックして選択します。

tools multi select
筆の選択

DXFファイル保存・GeoJSON形式保存の実行

筆を1つ以上選択した状態のまま、以下のように左側のボタンでDXFファイル保存、GeoJSON形式保存を実行して、それぞれ操作を行います。

save dxf geojson
DXFファイル保存・GeoJSON形式保存の実行

これで選択した筆だけのDXFファイル保存、GeoJSON形式保存ができます。例えば、上の図の状態でDXFファイル保存を行うと以下のようなファイルを保存できます。

dxf example
DXFファイルの例

筆の複数選択状態の解除

筆をクリックして複数選択できる状態は、以下のように「筆の複数選択中」の表示の右側にある[X]をクリックすると解除できます。

multi select mode finish
筆の複数選択状態の解除

4. 注意事項(ご利用前に必ずご確認ください)

公図ビューアのツール機能は、以下の注意事項をご確認いただき、ご了解いただいた上でご利用ください。また、本ツール機能のご利用にあたってはKouzuキーを使用しますので、Kouzuキーの注意事項も併せてご確認ください。

  • 登記所備付地図データの特徴(精度の低い図面を含む・リアルタイムでない等)を十分に理解した上で適切にご利用ください。
  • 本ツール機能で描いた図形(ライン、ポリゴン等)に表示される距離、面積等は、あくまでも読み込んだ登記所備付地図データの出力画面上で計測した値です。これらの値を、土地の内容を証明する目的に使用することはできません。
  • 本ツール機能で描いた図形(ライン、ポリゴン等)の頂点は、画面上でクリックした点に設置されます。その際に点の位置は、画面のピクセル座標から取得するため、同じ箇所をクリックしてもズームレベルで微妙に座標が変わります。そのため、本機能で計測した距離や面積は、あくまでも目安や参考などの精度が要求されない用途に限定してご利用ください。
  • 不具合の修正や機能の改善のために予告なしに改変することがあります。
  • ご利用にあたっては、こちらの内容についてもご確認いただき、ご了解いただいた上でご利用ください。当該利用規約に記している通り、本サイト(すべてのツール、コンテンツ、データ等を含む)の使用または使用不可によっていかなる損害が生じた場合でも、弊社はその一切の責任を負いません。

5. バージョンアップ履歴

バージョン 年月日 内容
Ver.1.0.0 2025/01/20 初回リリース
Ver.1.1.0 2025/02/10 ESCキーで描いている途中の図形をキャンセルできるようになりました。
Ver.1.2.0 2025/04/05 筆の複数選択ツールを追加しました。計測ツールはドロップダウンメニューから選択できるようにしました。

※ 網掛けされているのが現在のバージョンです。